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■ サブネットについて

サブネットマスクとは

サブネットマスクとは、IPv4アドレスを細かく分割した[サブネット]のネットワーク部をマスクする(覆う)ビット列のことです。
サブネットマスクは、IPv4アドレスのネットワーク部の大きさを決定する際に使用されます。

説明よりも先に、下記の例を見たほうが理解しやすいと思います。
以下の図はクラスC のIPv4アドレスで、ネットワーク部が24ビットの例です。


ネットワーク部が24ビットの例では、サブネットマスクのネットワーク部に対応する24ビットが [1] になっている事がわかります。
この場合、サブネットマスクの[1] が24個連続しているので、[/24] と略して表現することができます。

次に、先ほどのIPv4アドレスのネットワーク部を26ビットにした例を見てみましょう。


サブネットマスクを24ビット(/24)から26ビット(/26)にすることでネットワーク部を2ビット増やすことができます。

増えた2ビットの[0] と [1] の組み合わせにより、ネットワークをさらに細かく、4つのパターンに分割した例は、下記の通りです。

サブネット化のイメージ

IPアドレスの種類については[IPv4アドレスの表現方法]で触れましたが、
192.168.1.0/24 のネットワークのIPv4アドレスの配置イメージは、以下のようになります。

ネットワーク内には必ず、[ネットワークアドレス] [ホストアドレス] [ブロードキャストアドレス]の3つのアドレスがあります。その配置は下記のようになっています。
■ネットワークアドレス:一番最初
■ブロードキャストアドレス:一番最後
■ホストアドレス:上記2つの間

サブネットマスクを/26に変更し、/24のネットワークを4つに分割した配置イメージは下記の通りです。


上記の配置イメージを見ると、ネットワークアドレス、ホストアドレス、ブロードキャストアドレスが、どのように配置されているか見て分かります。
アドレス配置のルールがイメージできれば、サブネットの計算方法が理解しやすくなります。

サブネットの計算方法については[サブネットの計算方法]の項目で解説します。

IPサブネットゼロ

IPv4アドレスを複数のサブネットに分割する際、かつては[最初と最後のネットワークは使えない]という決まりがありました。
これは、サブネットマスクが[すべて0] と、[すべて1] が使用できないということを意味しています。

しかし現在では、IPv4アドレスの有効活用の点から最初と最後のサブネットも使えるようになりました。
一般には、IP Subnet Zero と呼ばれ、ネットワーク機器ベンダーの Cisco Systems が名付け親です。