[FortiGate] ワイルドカードでアドレス指定する

FortiGateでは、送信元や宛先にワイルドカードを指定することができます。
ここでは、一般に言う[ワイルドカードマスク]を使用したアドレス指定の方法について記述します。


作成するアドレス

作成するアドレス名と、そのアドレスで表現されるIPアドレスは以下の通りです。


作成するアドレス名PC01_10.*.2.30
ワイルドカードマスク255.0.255.255
※Ciscoのマスク指定方法と比べると 0と1のビットが逆になっています
 1:一致する
 0:一致しない
表現されるIPアドレス10.0.2.30
10.1.2.30
10.3.2.30
10.4.2.30
.
.
10.254.2.30
10.255.2.30

コマンド書式
edit [address-name]
set type wildcard
set wildcard [address] [wildcard-mask]
next

例で入力するコマンド
edit PC01_10.*.2.30
set type wildcard
set wildcard 10.0.2.30 255.0.255.255
next


ワイルドカードを使ったアドレスを作る

FortiGateでワイルドカードを使ったアドレスを作る場合、コマンドでしか作ることができません。入力例は以下の通りです。

1. アドレス編集モードに入る
Firewall # config firewall address
Firewall (address) #

2. アドレス作成コマンドを入力
Firewall (address) # edit PC01_10.*.2.30
new entry 'PC01_10.*.2.30' added
Firewall (PC01_10.*.2.30) # set type wildcard
Firewall (PC01_10.*.2.30) # set wildcard 10.0.2.30 255.0.255.255
Firewall (PC01_10.*.2.30) # next
Firewall (address) #

3. アドレス編集モードから抜ける
Firewall (address) # end
Firewall #