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■ MAC副層とLLC副層

MAC副層とLLC副層

[OSI参照モデル]の項目で[データリンク層]について紹介しましたが、データリンク層は[MAC副層]と[LLC副層]2つの副層に分割することができます。


MAC副層

MACは[Media Access Control]の略です。
Mediaとは[情報を運ぶためにつかうもの]というイメージで、ケーブルや電波のことを示します。
イーサネットでは、イーサネットフレーム(単にフレームとも言う)の形式、フレームの開始と終了の定義などを規定しています。
また、フレームをどのタイミングで送信するかを制御する仕組みとして、
CSMA/CD(Carrier Sence Multiple Access/Corrision Detect) というものがあります。

LLC副層

LLCは[Logical Link Control]の略です。
この副層では、同時に複数の通信するための方法について規定しています。

ケーブルの中にデータを流す場合、データは電気信号に変換されます。
1つのケーブルに複数のデータが同時に送信されると、電気信号同士がぶつかってしまい電気信号が変形してしまうため、データを受信した機器で正しい情報が読み取れなくなってしまいます。

LLC副層では、送信するデータを細かく分け[どの宛先にどのデータをいつ送信するか]という部分を制御することで、
複数の送信元から同時にデータを送信する機能を提供します。