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IPv4における4種類のデータ送信方式

IPv4で使われる4種類のデータ送信方式

IPv4でデータを送信する際、下記の4種類のデータ送信方式を使用します。
・ブロードキャスト
・マルチキャスト
・ユニキャスト
・エニーキャスト

ブロードキャスト

ブロードキャスト(broadcast)とは、日本語に直訳すると[放送]を意味します。
テレビ放送やラジオ放送からイメージするように、データを送信する相手は限定せず、全員に対してデータを送信する方式です。
また、broadcastを broad(広く)と cast(投げる)に分けた単語の組み合わせからもイメージがつかめると思います。

マルチキャスト

マルチキャスト(multicast)は、全体ではなく、特定のグループに属したユーザに対してデータを送信します。
マルチキャストは複数のユーザに同じデータを同時に送信するときに使われ、データ送信を希望する複数のユーザに対して送信されます。

ユニキャスト

ユニキャスト(unicast)は、1つの宛先にだけデータを送信します。
uni はラテン語で 数字の1 を表します。

エニーキャスト

エニーキャスト(anycast)は、同じエニーキャストアドレスが割り当てられた複数のサーバのうちの、どれか1つに対してデータを送信します。
簡単に言えば[どれにしようかな]です。どれでも良いのですが、複数のうちから1つを選んでデータを送信するというイメージです。
any(任意)の通り、同じエニーキャストアドレスが割り当てれらた宛先のうち、任意(複数のうちの1つ)の宛先に対してデータを送信します。